2008年04月04日
「犯人に告ぐ(下)」雫井脩介

「犯人に告ぐ 下」
雫井脩介(双葉文庫)
前代未聞のTVによる公開捜査を始めた捜査本部に、犯人を名乗る人物から手紙が届き始めた。犯人に呼びかける巻島史彦に、やがて世間の批判が集中する。警察内部にも内通者がいるらしく、彼は孤独な戦いを強いられる。そして事態は劇的なクライマックスへ。
初めて読んだ雫井作品。予想以上に面白かったです。重厚で息をつかせない展開。
なんといっても主人公の巻島の人物像が素晴らしい。彼に感情移入しっぱなしでした。過去の事件での失敗を背負い続ける心の闇。そして、キャリア組上司たちに捨て駒として扱われる彼の意地。彼の状況に憤り、上司を出し抜いたところでは快哉を叫びました。ラストも感動。
映画化されましたが、TVでの呼びかけといい巻島の風貌といい、まさに映像向きな感じですね。
読み応えのある作品でした。また読み返したいです。
⇒人気blogランキング




