2008年07月06日
「金閣寺」三島由紀夫

「金閣寺」
三島由紀夫(新潮文庫)
1950年の金閣寺焼失事件を描いた三島由紀夫の代表作のひとつ。
ずっと以前から読もうと思いつつもなかなか手に取らなかったのですが、先日の「中央公論Adagio」の特集でついに三島由紀夫気になり度数が急上昇。本格的に読んでみることにしました。まずは代表作の「金閣寺」から。
吃音という障害を持つことで、世間からの疎外感をずっと持ち続けた若い学僧。自身の醜さ、人との違いを感じ続けていたからこそ、美にも敏感であったのか。彼にとっての美、永遠の時間の象徴である金閣寺。ついにはそれを燃やすに至るその心理の道程・・・とても圧倒されました。物理的な重さを感じるほどに重くて。
こんなにも美や生について考えを巡らせ続けた彼の孤独が痛かった。
そしてその文章の美しさ。もっと読むのに手こずるのではないかという先入観があったのですが全くそんなことはなく、むしろこの世界に引き込まれて夢中で読みました。先入観って良くないですね。もっと早く手に取ればよかったです。
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