2008年08月24日
「愛がなんだ」角田光代

「愛がなんだ」
角田光代(角川文庫)
OLのテルコの生活のすべては、片思いの彼・マモちゃんを中心に回っている。仕事も女同士のお付き合いも、マモちゃん以外のことは全部どうでもいい。おかげで仕事は首になり、その上マモちゃんの想い人まで紹介されて・・・。
イタイなぁ・・・テルちゃんの言動すべて。あ〜、そこでそんなこと言うからマモちゃんはひいちゃうんだよとか、読んでいて歯痒いというかなんというか・・・。
先回りしすぎるくらい気を使って、かえって彼に「逆自意識過剰」とか言われてしまう。仕事もなんでも彼に頼まれたつまらない用事のために放り出してしまう。もしかして高校生くらいならそんな強烈な片思いもできるかもだけど、大人になったらそんな行動はできないなぁ。みんな自分が傷つくのが分かってるから、そうなる前に自分から撤退するのが普通。
でも意外にも彼女は自分が都合のいい女だということは理解しているのが面白い。
周りの友人たちからはそんなのは恋愛じゃないと忠告されるけど、彼女は結局自分の道を突き進む。この後どうなっていくのか、更に苦しくなりそうで心配ですが。
でもきっと彼女は世間のみんなのいう『愛がなんだ』っていう心境かなぁ?
そもそも恋愛はどんなに円満であってもそこに力関係があるはず。どっちが余計に想っているかとか、なんとなくどちらかが言うことを聞いてしまうとか。力関係があるものは本当に「愛」なのか?だとしたら愛って何だ?『愛がなんだ』?
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