2008年09月26日
「ユージニア」恩田陸

「ユージニア」
恩田陸(角川文庫)
数十年前、ある街の名家で起こった謎の大量毒殺事件。家族を失った謎の美少女。そしてそこに居合わせた少女。・・・数々の証言から見えてくるものは何なのか。真実は何処にあるのか・・・。
ざわざわ、ざわざわ・・・ずっと心のどこかが落ち着かない、そんな気分にさせられた小説でした。
事件に居合わせた少女が成長した後に関係者に取材して書いた本、そしてその更に数十年後にまた事件を追う謎の人物。真相の周囲を幾重にも回りながらゆっくりと近づいていく。中心にいるのは印象的な謎の美少女?
はっきりとした真実は明かされないまま、不思議な余韻を持って終わります。すっきりしないと言えばそうなのですが、それがこの小説の持つ雰囲気に合っているとも言えるかな。
真実は一つではないというグレーな雰囲気、そしてその重苦しさ・・・とても面白く読みましたが、それでもなんだか疲れてしまいました。
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